主な取り組み
当院は脳血管疾患では西宮市人口の約7割に当たる人数をフォローしています。リハビリテーション科は、脳血管疾患で年間約750名の処方を処方日数2~3週間で行っています。また、重度麻痺の患者様には、より長期的かつ専門的なリハビリテーションを行う病院へ紹介いたします。 運動器疾患では、年間約400名の処方を処方日数2~4週間で行っています。また、内科疾患、外科術後による廃用予防や呼吸機能が低下した患者さんへのリハビリテーションも行い、自宅復帰に向けて取り組んでいます。
対象疾患
リハビリテーション療法について
理学療法
出来るだけ早期離床を行い廃用を防ぐことをモットーに脳疾患では発症および術後より理学療法介入を行っております。整形外科疾患では術後早期より介入し急性期リハビリテーションを充実させ、自宅復帰や早い段階での回復期転院を促すようにしています。
作業療法
脳疾患、整形外科疾患を中心に早期から作業療法士が介入しています。患者さんの食事、排泄、更衣動作などの身辺動作だけではなく、家事動作や職場復帰、趣味活動など、患者さん1人1人の全身状態や生活環境に合わせた作業療法を展開しています。整形外科疾患では、スプリント作成や機能向上だけではなく、きめ細やかな生活動作が行えるように支援しています。
言語聴覚療法
脳疾患のみならず各診療科患者に対しても入院直後から依頼を受け言語聴覚士が介入して嚥下評価をしております。特に直接嚥下の判断としてリハビリ専門医と嚥下造影検査を実施してより安全な形で食形態の選定などを実施しています。また、退院後も安心して食事を進めていけるよう、退院前に嚥下食の作り方等の家族指導を行っています。
高次脳機能障害への取り組みとしては、作業療法士と連携してコミュニケーション・動作が上手くできない原因などを病棟へ連絡して情報共有しています。
高次脳機能障害への取り組みとしては、作業療法士と連携してコミュニケーション・動作が上手くできない原因などを病棟へ連絡して情報共有しています。
早期離床への取り組みを実施しています
2009.10.1より脳卒中ケアユニット(SCU)を開設し約7年経過しました。現在も専任PT1名を中心に発症同日から介入しています。患者さんを中心として医師・看護師・セラピストと密接に連携しながら一つのユニットとして動きやすい環境が整えられています。 脳卒中リハビリテーションに関しては軽度~重度に関わらず急性期リハビリテーションを平均週6日実施しており状態に合わせ早期離床を実践しています。整形外科術後リハビリテーションに関しても痛みを考慮して出来るだけ早期離床、早期ADL獲得を目指し実践しています。回復期病院へ転院される方にもリハビリ継続がスムーズとなるよう情報提供書を送付しています。また自宅退院される方にも外来リハビリや自宅生活での注意することなどの指導もさせていただいています。今後も急性期リハビリテーションの重要性をさらに浸透させて皆さんのお力の一つになればと考えています。