NSTとは?
NSTとは「Nutrition Support Team(栄養サポートチーム)」の略です。
栄養状態が悪いと治療効果が得られにくく、合併症を引き起こすリスクが高くなります。治療効果を高めるためには超急性期より1人1人に見合った適切な栄養管理を考える必要があります。
NSTは「医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・言語聴覚士・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・医事課員・歯科医師・歯科衛生士」等の多職種が専門知識を生かし、主治医に対して様々な栄養療法を提案する連携チームです。
当院では、2014年8月より施設基準を満たしたNST活動を開始しました。2016年4月からは院外歯科医師と連携し、より栄養状態改善に貢献出来るよう取り組んでいます。
栄養状態が悪いと治療効果が得られにくく、合併症を引き起こすリスクが高くなります。治療効果を高めるためには超急性期より1人1人に見合った適切な栄養管理を考える必要があります。
NSTは「医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・言語聴覚士・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・医事課員・歯科医師・歯科衛生士」等の多職種が専門知識を生かし、主治医に対して様々な栄養療法を提案する連携チームです。
当院では、2014年8月より施設基準を満たしたNST活動を開始しました。2016年4月からは院外歯科医師と連携し、より栄養状態改善に貢献出来るよう取り組んでいます。
当院のNST活動
NST施設基準を満たすスタッフ数内訳)
医師4名 ・看護師3名 ・薬剤師1名 ・管理栄養士2名
(うちNST専門療法士5名・摂食嚥下障害看護認定看護師1名)
(うちNST専門療法士5名・摂食嚥下障害看護認定看護師1名)
NSTの活動内容と特徴
①スクリーニング(栄養障害患者の抽出)
急性期の患者さんの状態や治療方針は日々変化するものであり、主治医からNST介入依頼のあった患者様以外にも、適切な栄養管理を必要とする患者様はたくさんおられます。NSTメンバーだけではなく、院内全体でNST介入が必要な患者さんを抽出するシステムを構築し、主治医に対して提案を行っています。
当院におけるNST対象患者
②カンファレンス(適切な栄養プランの作成)
毎週木曜日に多職種によるカンファレンスを開催しており、ベッドサイドでの病態チェックや栄養プランの作成を行い、検討したプランを主治医に提案します。必要に応じてカンファレンス以外でも早急に主治医と相談し、栄養プランを提案出来る体制をとっています。
主治医への提案事例
③勉強会・症例検討の実施
早期からの適切な栄養管理はNSTメンバーだけではなく、院内全職員で考えることが重要です。そのため全職員のレベルアップにむけて定期的に院内勉強会を行っています。
NST委員会では年間を通じて、院内情報誌「栄養通信」の発行や勉強会・症例検討などを各部署が分担し、「スタッフ全員が活躍するNST」を目標に日々邁進しています。
NST委員会では年間を通じて、院内情報誌「栄養通信」の発行や勉強会・症例検討などを各部署が分担し、「スタッフ全員が活躍するNST」を目標に日々邁進しています。
④糖尿病フェスタの実施
地域の皆さまに対するボランティア活動として年1回当院ならではの「糖尿病フェスタ」を開催しています。
メインテーマに沿って各職種が講話を行うだけではなく、テーマに沿った料理やお土産を提供し、毎回患者さんには大変楽しい時間を過ごせたと大好評をいただいております。
メインテーマに沿って各職種が講話を行うだけではなく、テーマに沿った料理やお土産を提供し、毎回患者さんには大変楽しい時間を過ごせたと大好評をいただいております。
当院のNST活動のこだわりポイント
ポイント1:歯科医師との連携
2015年10月より訪問診療で来院している院外歯科スタッフがNSTラウンドに加わりました。
歯科医師と歯科衛生士が加わることで「食べるための口作り(義歯の調整やスタッフへのアドバイス)」がスムーズに行われるようになり、「口の中の乾燥や汚れ」に対して口腔ケアを行うことで発熱や感染に対するアプローチまで出来るようになりました。
2016年5月よりEilers 口腔アセスメントガイド(Eilers Oral Assesment Guide, OAG)を使用した歯科スクリーニング評価を開始しています。
歯科医師と歯科衛生士が加わることで「食べるための口作り(義歯の調整やスタッフへのアドバイス)」がスムーズに行われるようになり、「口の中の乾燥や汚れ」に対して口腔ケアを行うことで発熱や感染に対するアプローチまで出来るようになりました。
2016年5月よりEilers 口腔アセスメントガイド(Eilers Oral Assesment Guide, OAG)を使用した歯科スクリーニング評価を開始しています。
ポイント2:急性期ならではの品揃え
「急性期病院には急性期病院ならではの栄養剤が必要…」ということで、様々な食品を取り扱っています。
ゼリー・ジュース等の補食で10種類、経管栄養剤で9種類ありますが、それ以外にも「腸内環境メンテナンス食品(ビフィズス菌&食物繊維)」や「炎症改善目的の食品(血液をサラサラにするEPA=エイコサペンタエン酸)」など様々な状況に応じて早急に対応出来るようにしています。
ゼリー・ジュース等の補食で10種類、経管栄養剤で9種類ありますが、それ以外にも「腸内環境メンテナンス食品(ビフィズス菌&食物繊維)」や「炎症改善目的の食品(血液をサラサラにするEPA=エイコサペンタエン酸)」など様々な状況に応じて早急に対応出来るようにしています。
ポイント3:体組成計と間接熱量計を用いた栄養評価
体組成計(InBody)、間接熱量計(Fitmate)を用いて、適時必要栄養量の設定やリハビリテーションによる筋肉量の変化を評価しています。脳卒中急性期病院ならではのデータを活用し、学術面でも貢献出来るよう努力しています。
NST規約
当院のNST規約は下記リンクからご確認ください。
各種学会発表への参加・雑誌への寄稿
NST活動を通じて得た経験を院外にむけて積極的に情報発信をしています。