仮想現実技術を応用したリハビリテーション機器を導入しました
仮想現実(Virtual Reality:VR)をご存じでしょうか?
仮想現実とは、コンピューターにより作り出されたデジタル世界を見渡すことができる専用のゴーグルを装着し、あたかもその世界に入り込んだような体験ができる技術です。
当院では、このVR技術を応用したリハビリテーション機器「mediVRカグラ」を導入しました。
カグラの特徴は、両手に持ったコントローラーを使って、目の前に広がる仮想空間に現れる標的へ手を伸ばす動作を行い、脳内の認知機能を鍛えながら全身の運動機能の向上へと繋げていきます。
すべての患者さまに実施する訳ではありませんが、患者さまの身体状況に合わせて主治医と療法士により必要性を検討し、実施しています。
当院でのリハビリテーションの幅を広げる機器の一つとして活用しています。
装着したゴーグル内では、パソコン画面写真の右側のような映像(仮想空間)が、360度広がっています。
目標となる印籠がいろいろな角度に出現し、手に持っているコントローラーを当てていきます。
ゲーム感覚で取り組めるため、患者さまも夢中になりたくさんの動きが引き出されます。
空間認知・注意機能、上肢機能、体幹・バランス機能などさまざまな脳機能、身体機能の向上に繋げます。