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脳卒中・大腿骨骨折の防止・予防のポイント

脳卒中再発防止

血圧のコントロールが最大のポイント!

高血圧は脳卒中の危険因子の1つです。血圧が高いと血管は常に強い力で押し続けられることになります。そこで血管が傷つき、その傷にコレステロールや凝固に関わる成分が付着することで、しだいに血管は狭くなり弾力もなくなっていきます。血管が詰まってしまうと脳梗塞、破れると脳出血になります。

退院後も血圧をコントロールしていくためには・・・?

  • 内服薬は医師の処方通りに毎日忘れず飲み続ける。
  • 毎日血圧を測って、自分の値を知る。
    ※手首より腕で測る血圧計がより正確とされています。
  • 生活習慣の改善

脳卒中再発させないために気をつけること

  • 医師の処方の通りに、お薬はきちんと飲みましょう。
  • 水分を充分とるように心がけましょう。
    ※水分が不足すると血液が流れにくく脳梗塞の再発をおこす可能性があります。
  • 食事では、カロリーをとり過ぎないようにしましょう。
  • うすめの味付けで脂肪や塩分のとりすぎに注意しましょう。
  • 足湯などをして足を温めましょう。
    ※足湯は、精神安定の効果が認められています。
  • タバコは吸えば吸うほど脳卒中の発症率が高まります。再発予防のため、禁煙しましょう。
  • 再発予防のために大量の飲酒は避けましょう。
    ※飲み過ぎることで血圧を上昇させ、利尿作用で脱水を誘発して再発のリスクが高くなります。
    ※ワーファリンを服用中の方は禁酒が必要です。
  • 標準体重を目標にしましょう
    【計算方法】標準体重 = (身長-100)×0.9

こんな時はすぐに病院へ

  • 頭痛・吐き気
    急に起きた頭痛で特に【普段経験したことのない強い痛み】の場合は要注意です。頭痛が強い場合には頭痛に伴って吐き気・嘔吐を伴うことが多いです。
  • めまい
    手足のしびれや脱力、物が二重に見えるなどの症状を伴っている場合には、脳卒中が原因の可能性があるため、めまいの症状が軽くても要注意です。
  • 意識を失う
    急に目の前が真っ暗になり、気を失った場合には脳と心臓の両方に原因の可能性があります。
  • しびれ・脱力
    顔面、右あるいは左の手足の感覚がなくなる場合もあります。

レクリエーション

患者さまが楽しめる企画を年に3回、病棟では日常の中で楽しめるようなレクリエーションを提供しています。
体操を1日のはじまりに実施し、リハビリテーションに向けて身体づくりにも力を入れています。


家族指導

自宅退院予定の場合は、早い時期から介護指導・医療処置指導を看護師・介護福祉士と協力して行っています。
介護指導はおむつ交換や陰部洗浄、医療処置指導では経管栄養、簡易懸濁、血糖管理などがあります。
また、リハビリテーションスタッフとともに転倒予防指導、床上動作の介助指導、歩行介助指導などを行っています。
コロナ禍で面会が難しい中でも、場所と時間を決めて感染予防策をとりつつ実施しています。


退院前訪問指導

自宅退院予定の場合は、患者さま・ご家族に看護師やリハビリテーションスタッフと社会福祉士が同行し、直接ご自宅を訪問して実際のADL動作確認をします。
その際にケアマネジャーや福祉用具業者にもお会いし、家屋改修や必要な社会資源サービスを検討・調整しています。
看護師は夜勤もあり毎回の同行は難しいですが、積極的に同行するように調整しています。

大腿骨骨折など、退院後予防策の具体的指導

骨折の原因は『骨粗鬆症』かもしれません!!

骨粗鬆症とは、骨の量が減少し徐々に骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。進行しても痛みやその他の症状が出ないため「沈黙の疾患」と呼ばれることもあります。また、骨折をして初めて気づくことが多い病気でもあります。一度骨折をすると同じ部位を骨折しやすくなるため、最初の骨折を最後の骨折にするために再骨折を予防しましょう。

骨粗鬆症への対策は食事・運動・薬の3本柱

病院で専門家の治療・指導を仰ぎましょう。食事や運動で骨を丈夫にし、薬で骨密度を維持して骨折を防ぐことが重要です。

運 動
適度な運動で骨が刺激されると、骨をつくる細胞の働きが活発になり骨量が増えます。運動により筋力やバランス能力を高めて、転びにくい身体をつくりましょう。
食 事
骨にとって必要な栄養素はカルシウムです。併せてマグネシウム、ビタミンD、ビタミンKも積極的にとりましょう。
服 薬
骨粗鬆症の治療薬にはいくつかの種類があります。主治医が適したお薬を処方します。「沈黙の疾患」の名の通り、症状の変化を自覚しにくいため服薬をご自身の判断で止めてしまう方がいらっしゃるようです。薬は飲み続けることで効果が期待できます。主治医の指示通り服用してください。

転ばないための環境づくり

身の回りには転ぶ原因となる危険がたくさんあります。危険な箇所と改善策を以下に挙げますので、転ばないための環境づくりをしましょう。

  • 家電製品のコード類
    コードは束ねたり壁に取り付けたりするなどして、人が通るところにコードを置かないようにします。
  • 敷居などの段差
    段差があることに気づくように目印となるテープを貼ります。
  • 布団やカーペットのたるみ、めくれ
    就寝はベッドが望ましいです。ベッドは、座ったときに足が床に着く高さのものを選びます。カーペットなどは、たるんだりめくれたりしないように両面テープで固定しましょう。

退院後の栄養指導

血圧管理の大敵「塩分」を控える

塩分摂取の1日の目安は、6グラムです。例えば、醤油であれば小さじ6杯分になります。その他調味料によって含まれる食塩の量は異なりますので注意が必要です。塩分を控えるコツとして次のようなことが挙げられます。

  • レモンや酢などの酸味を利用する
  • 麺類のお汁は飲みほさない
  • 食べ過ぎにも注意する

血管や臓器の強い味方「食物繊維」をとりましょう

食物繊維には血液中のコレステロールの吸収を抑え、身体の外に出す働きと便通をよくする働きがあります。野菜やキノコ、海草類、豆類を多くとりましょう。 野菜をたくさんとるコツは次のとおりです。

  • 加熱し、カサを減らす
  • 旬の野菜を食べる
  • 毎食1品は野菜を使った料理をとりいれる

市民健康介護講座の紹介

西宮協立リハビリテーション病院では、皆さまが病気や医療について少しでも知識を深め、ご自分の健康増進・維持に役立てていただけるように市民健康介護講座を開催しております。

※認知症・軽度認知障害について お薬の正しい飲み方・使い方の講座をしている様子です。

受付中の市民健康介護講座はこちら



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