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QI(Quality Indicator)

1. FIM利得および実績指数の年次推移

※FIM利得:日常的生活動作が改善した点数(退院時FIM得点-入院時FIM得点)
※実績指数:FIM利得×疾患別入院日数上限/実際の入院日数。回復期リハビリテーション病棟入院料1では40以上

FIM利得は全国平均より高く、28点前後で推移している。実績指数に関しても50以上をキープしており、施設基準をクリアしている。


2. 平均在院日数および在宅復帰率の年次推移

※在宅復帰率:転帰先が自宅または自宅に準ずるものの患者の割合。回復期リハビリテーション病棟入院料1では70%以上

2022年度重症患者受入率40%を見据えて、最近はより早期、より重症患者の受け入れを図っているが、原疾患の増悪により急性期病院へ戻る症例も増加し、平均在院日数は短めで推移している。在宅復帰率は80%~80%台後半を推移し、良好である。


3. リハビリ提供単位数の年次推移

脳血管疾患患者割合の高い特性から、リハビリ提供単位数は全国平均よりかなり多く、増加傾向にある。

4. 重症患者受入率および重症患者改善率

※重症患者受入率:新規入院患者中、入院時FIM合計得点が55点以上の患者の割合。2022年10月からは回復期リハビリテーション病棟入院料1では40%以上
※重症患者改善率:上記患者中、退院時にFIM合計得点が16点以上改善したの患者の割合。回復期リハビリテーション病棟入院料1では30%以上

2021年度前半は、コロナの影響もあって紹介患者数が少なく、重症患者受け入れ率は低めであったが、後半にかけて積極的に受け入れを増加させ、直近は50%を超すことも増えてきている。重症患者改善率はやや減少傾向であるが、それでも60%近くを示し、良好である。


5. 年間新規入院患者数

2021年度はコロナ対策として意図的に空床を確保した関係で、新入院患者数は微減した。また脳血管疾患割合も若干低下した。

6. 平均外来患者数(月)

2020年度コロナ対策で外来リハビリを一時制限したため、患者数が減少した。2021年度は回復している。

7. ボツリヌス施行件数(年)

ボツリヌス治療による痙縮(筋肉のこわばり)の緩和により、自宅生活における日常生活動作の改善や介護負担の軽減につながることが周知され、年々ボツリヌス治療の希望者が増えている。退院後も障害のケアを外来で継続できる当院の特徴の一つである。

8. 病床稼働率月別推移

例年急性期の入院が減少する1,2ヶ月後の夏場に当院の患者数が減少するが、2020年度はコロナの影響で5-10月にかけ患者数が激減した。2021年度に関しては9-10月にかけ病棟空調入れ替え工事に伴って入院を制限しており、夏場の稼働率を例年以上に押し下げる要因となった。

9. 平均インシデント(ヒヤリ・ハット含)・アクシデント報告(月)

インシデント(ヒヤリ・ハットを含む)・アクシデント報告は、年間にベッド数の5倍以上あれば安全文化が醸成されているとされ、当院では基準をクリアしている。またグラフにはないが、インシデント報告の大半は、経鼻栄養チューブの自抜であった。



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