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訪問リハビリテーション

セラピストの思い

訪問リハビリテーションの目的は、「住み慣れた地域で、ご本人・ご家族が望む安心した暮らし」を支援することです。

年齢を重ねると足元がふらついたり、食べ物が飲み込みにくくなることがあります。また、脳梗塞や骨折といった病気やけがによって、今までの生活が困難となり、日常生活が変わってしまうこともあります。

足元がふらついても安心して生活ができるように。
食べ物が飲み込みにくくなっても、安全においしいと感じられる食事ができるように。
病気やけがをしても、家にもどり、安心した暮らしができるように。

私たちセラピストが、多職種と連携しながら、訪問リハビリテーションを通して安心した在宅生活が送れるよう支援していきます。

訪問リハビリテーションの一例

ケース1(PT):転倒への不安があり、おしゃれをして外食ができない

  • 家の中を杖で移動することはできているが、自宅周辺は坂道や階段が多く、つまずくこともあるので、1人で外出することが怖い
  • 下肢装具が目立ち、好きな服を着て外出することを楽しめない
写真:理学療法士によるリハビリテーションの内容

【理学療法士によるリハビリテーションの内容】

  • 実際の環境で、介助を行わずに歩けるよう繰り返し屋外での歩行練習を行います
  • つまずいても転倒しないよう、バランス練習などの基本的な動作練習を行います
  • 医師・義肢装具士と相談し、普通の靴が履けるよう、装具を金属支柱からカーボン式の短下肢装具へと変更します
  • 車の乗車練習を行います

【リハビリテーションの効果】

  • 1人でタクシーに乗ることができるようになった
  • 転倒の不安なく、おしゃれをして外食を楽しめるようになった

ケース2(OT):家族のために料理を作りたい

  • 左手にまひが残り、安全に調理をする自信がない
  • 献立を考えるのに、時間がかかってしまう

【作業療法士によるリハビリテーションの内容】

  • 左手の機能練習を行います
  • 献立や調理手順を一緒に考えます
  • 自宅の台所で実際に調理練習を行い、調理器具の使い方やお鍋などの物を持って運ぶ練習を行います

【リハビリテーションの効果】

家族に少し手伝ってもらいながら、家族のために料理を作ることができた


ケース3(ST):食べ物が食べにくい、ろれつが回りにくい

写真:課題3 口から食べ物が食べられない呂律が回りにくい
  • 飲み込みの機能低下により、食べ物や飲み物でむせてしまう
  • 口唇や舌の動きが悪く話しにくいため、家族とスムーズなコミュニケーションが取りにくい

【言語聴覚士によるリハビリテーションの内容】

  • 咀しゃくや飲み込みの練習を行い、ご本人やご家族へ、食べ方や食事形態のアドバイスを行う
  • 口や舌の運動、呼吸・発声練習を行う

※食事のリハビリテーションについては、誤嚥性肺炎の危険性が伴うため、事前に評価が必要です(主治医の同意が必要な場合があります)。症状によっては訪問での練習ができないこともあります。

【リハビリテーションの効果】

  • 食事が楽しめるようになった
  • 家族や友人とうまく話せるようになった

1日の流れ

写真:一日の流れ2
  1. 出勤、着替えて訪問の準備!
  2. 8:45 事務所の掃除
  3. 8:50 全体ミーティング
    連絡事項や利用者さまの状態報告
  4. ・午前の訪問(約2~3件)
    ・お昼休み
    ・午後の訪問(約3~4件)
  5. 17:10 終業
  6. ※1日5~6件を中心に訪問
    ※空き時間を利用し、記録やリハビリテーション内容の相談など、各々行っています
     


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