2022年1月13日第8回内分泌系「担当ケースの病気をよく知りケアに活かす」開催しました
共催 障害者総合相談支援センターにしのみや、西宮市瓦木在宅療養相談支援センター
内容 1.講義:林医院 院長 林功先生
2.内分泌系・障害福祉制度:障害者総合相談支援センター 藤井愛弓 相談支援専門員
食事指導・運動指導・服薬指導など「患者指導」という言葉は、特に、糖尿病の三大治療として、生活習慣を整える際によく使われる言葉です。
講師の林先生は、指導が上手く行かない際の考え方として、どう「指導」するのかではなく、「糖尿病を管理する能力が、患者さん自らに備わっていることを患者さん自らが発見することを助け、その力を使っていくように支援すること」だと教えてくださいました。
医療であっても「指導」ではなく「支援=エンパワーメント」だとお聞きして、ハッとしました。
医療・介護・障害などの分野の違いは、制度的な違いであって、ご本人が中心であることに変わりはありません。
それにも関わらず、医療の場面になると、説明をする側・受ける側、治療をする側・受ける側など、医療者から患者さんへの一方通行になりがちです。
患者さん中心に糖尿病の食事支援を考えると、血糖値の正常化を目指してストレスを増やすよりも、生き生き過ごしてもらうために患者さんの食習慣に合わせた工夫をすることが大切であることを学びました。
慢性疾患を長期的なスパンで診ている医師だからこその発言が心に響き、私たち医療・介護・障害の専門職が当たり前に使っている考え方や言葉を見直すきっかけになりました。
本シリーズは、次年度も継続いたします。引き続きご参加よろしくお願いいたします。