6月27日褥瘡ケア研修会 「応用編:周囲の皮膚」治療的スキンケアを開催しました
医療法人明和病院 看護部 皮膚・排泄ケア認定看護師 森 知佐子 講師をお迎えして、ご講義いただきました。
シリーズ1回目「基礎編」の復習から「応用編」へと話を進めていただき、分かりやすく学ぶことができました。
研修で印象にのこったのは、「皮膚は自然と酸性に戻る働きがあるため、褥瘡の洗浄はアルカリ性の石鹸で洗っても問題はない。ただ、乾燥させてしまうとアルカリ性になって治りが悪くなるので、乾燥させずに軟膏で潤わせておけば酸性が保てる」ということです。褥瘡の洗浄にアルカリ性石鹸は使用してはいけない、と思いこんでいたことが分かりました。
褥瘡のある方には、褥瘡が悪化しないようエアマットを使用することが多いと思います。自力で寝返りができるのに、安易にエアマットを使用することで、自力で寝返りができなくなる時があるそうです。褥瘡にばかり目がいき、その方の寝返りの能力を奪ってしまわないよう注意をする必要があります。
何よりも、ご本人の意思や能力を確認することが大事だと感じた研修でした。
研修終了後、7~8人の受講者の方々が質問や指導をしていただくために、講師の前に列ができました。研修終了後のアンケートでは「褥瘡ケア研修をまた開催して欲しい」、「シリーズで定期的に褥瘡研修を開催して欲しい」という声がありました。日ごろの業務の中で、皆さんが褥瘡ケアに悩んでおられることが分かりました。