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活動報告・お知らせ

第21回メディカルケアネット西宮「西宮の医療と介護の連携を考える事例検討会」

瓦木圏域における、西宮の医療と介護の連携を考える事例検討会では「利用者・支援者間の暴力等を考える」を2018年度のテーマとし理解を深めてきました。

 

2019年3月7日開催された第21回では「私たち支援者の言葉で傷つけていませんか? ”利用者・支援者間の暴力を考えるvol3”」と題して検討を行いました。

 

 

 

はじめに ~考えるヒント~

 

西宮市高齢者・障害者権利擁護支援センター馬場講師(写真左上)から「言葉の虐待を知る」というテーマでミニ講義を行っていただきました。養護施設従事者等による高齢者虐待の具体的な内容から、威嚇的・強制的・否定や無視するような発言が、心理的虐待になっていることが分かりました。

 

 

つづいて、瓦木在宅療養相談支援センターの松平から「スピーチロック〜言葉による抑制をしないために〜」というテーマで、どのような声掛けが言葉による拘束・抑制になり得るのか。また、対策の一つとして「PEP TALK」をご紹介させていただきました。

 

 

 

グループワーク ~実際に経験した気になる言動を検討する~

考えるヒントとしてのミニ講義の後はグループワークです。障害分野の相談員・介護者や開業医などの医療・介護の専門職で、実際に経験した気になる言動についてどのような工夫ができるか、グループで話し合いました。皆さんの日々の業務の中から率直なご意見を出していただき、

 

  • 馴れ合いになることなく尊厳を持って接していく
  • 言葉だけではないコミュニケーションスキルをつけていくことが大切ではないか
  • どうしたら信頼関係を作っていけるかを職場で検討する

 

などの意見が出ました。

 

 

医療・介護の現場は限られた空間で一対一で接する機会が多く、多忙であるケースが多くあります。「もっと良い言葉かけができないかな……」とひとりで悩んでいるうちに、同じ状況が続いてしまう……そうしたことが多々あるのではないでしょうか。気になった自分自身の言動をシェアし合うことで、日々の悩みを改めて見つめる機会となりました。

 

 

 

さて、今回の検討会で取り組んでみたように、「言葉にして他者に聴いてもらう機会」「他者からの客観的で率直なアドバイスを聴く機会」が日常業務の中にあればどうでしょう? 利用者さまを言葉で傷つけてしまうことを防止できる、ひとつの可能性になるかもしれませんね。

 

 

 

 

2018年度事例検討会へご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

2019年度もコアメンバーが中心となり新企画を考案中です。

どうぞお楽しみに!

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