カフェインの摂りすぎに注意しましょう!
ここ10年間ほどで、エナジードリンクが世界的にシェアを広げています。コンビニやスーパーでも、さまざまなメーカーの商品が並んでいるのを目にすることが多いかと思います。一方で、エナジードリンクには多量のカフェインが含まれている商品が多く、特に若年者におけるカフェイン中毒は社会問題になっています。
カフェインは眠気やだるさの防止に効果があることで有名な成分です。ただし、摂取量には注意が必要です。過剰に摂取した場合、中枢神経系の刺激によるめまいや心拍数の増加、興奮、不安といった健康被害をもたらすことがあります。また、2015年には日本国内初のカフェイン中毒による死亡例も報告されました。
食品や医薬品のカフェイン濃度
カフェインは身近な食品や医薬品にも含まれています。
食品・医薬品名 | カフェイン濃度 |
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エナジードリンク | 32〜300mg/100mL |
コーヒー | 60mg/100mL |
紅茶 | 30mg/100mL |
煎茶 | 20mg/100mL |
ウーロン茶 | 20mg/100mL |
コーラ | 10mg/100mL |
医療用総合感冒薬 | 240mg/1日 |
参考(外部サイトが開きます)
厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html
1日あたりのカフェイン推奨摂取量
個人差があるため一概には言えませんが、例えば米国食品医薬品局(FDA)は、健康な成人の場合、食品での1日あたりのカフェイン推奨摂取量を400mgまでと定めています。一方、市販では眠気防止薬としてカフェイン製剤が販売されており、医薬品のカフェイン含有量は1日500mgを上限としています。
注意すべきことは、1日の推奨摂取量を超える量のカフェインを摂取していないかどうかです。カフェイン製剤を服用する場合は、カフェインが含まれる医薬品や食品と併用しないよう気をつけましょう。
カフェインと飲み合わせの悪い薬
一部の喘息の薬や抗うつ剤、漢方薬、胃薬などには、カフェインと飲み合わせの悪いものがあります。通院中の方は医師や薬剤師にカフェインを併用しても問題ないか確認しましょう。
カフェインは適量の摂取であれば、仕事や勉強の時に効果的かもしれません。しかし、連用すると、摂取量が増えてしまい、中毒に至る危険性があります。薬剤師などの専門家と相談しながら上手に利用しましょう。