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MHキネステティクス®〜ドイツでの50周年記念式典に参加して〜

2024年4月25日〜27日、ドイツでMHキネステティクス®創始50周年記念式典が開催されました。

 

式典にはキネステティクス・ジャパンのマスタートレーナーである渡邊康子(西宮協立リハビリテーション病院)とケリー涼子(介護付有料老人ホームやすらぎ)が日本から代表として参加しました。

 

 

 

MHキネステティクス®について

MHキネステティクス®とは、行動サイバネティクス博士のレニー・マイエッタ氏とフランク・ハッチ氏によって開発された「動きの学問」です。ヨーロッパでは1980年頃より看護・介護の教育に広く取り入れられています。日本での導入は2000年以降で、少しずつその考えが注目されてきました。

 

キネステティクス®の概念を用いることで、人間の自然な動きを生かして、その人の中にある動きを利用した介護が期待できます。また重力に逆らって抱えないことから、被介助者の健康増進になると同時に、介助者の健康障害のリスクを下げることにも役立ちます。

 

看護・介護現場では「介助する人の労災」が大きな問題となっています。被介助者を持ち上げて相手の重さを抱えることに起因し、腰痛といった問題を引き起こしやすいためです。キネステティクス®はこうした問題へのアプローチとしても有効でしょう。

 

キネステティクス®を学ぶことによって、自分の体や、物、他の人の体をより簡単、かつ効果的に動かすことができます。その動きの質や動きに対する感受性は、生涯にわたって生活や仕事の質によい影響を与えると提唱されています。そのため、ヨーロッパでは、看護・介護分野にとどまらず、さまざまな業種の教育・コンサルティングにも活用されています。

 

 

MHキネステティクス®創始50周年記念式典に参加して

式典はドイツの北部、ハンブルグという都市で開催されました。4月下旬でも真冬並みの寒さでしたが、空気が澄んでいてとても心地よく過ごすことができました。

 

式典には世界各国から約100名以上の指導者が集まり、ヨーロッパで活躍されている指導者の方々に会うことができました。講演会・ワークショップも開催され、健康につながる"人のより良い動き"について、今まで以上に深い学びを得ることができました。この学びをリハビリテーションや看護・介護の技術向上と、被介助者やご家族、支援に関わる方々の健康増進に役立てていきたいと思います。

 

 

 

参考

一般社団法人キネステティクス・ジャパン

https://kinaesthetics.jp/(外部サイトが開きます)

 

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