「災害準備シート」について~深堀り『みやっこケアノート』~
災害大国とも呼ばれる日本では、地震や台風をはじめ、大雨・暴風・大雪などさまざまな自然災害が発生しています。皆さんは、何か「災害時の準備」をしていますか?
近年頻発する豪雨災害では、高齢者に被害が集中していることが分かっています。また、2021年3月5日に閣議決定された「災害対策基本法等の一部を改正する法律」では、市町村長は高齢者や障害者の避難支援等を実施するための「個別避難計画」を作成するよう努めることが定められました。普段の生活で介助を必要とする方の避難を想定しておくことは非常に重要だと言えるでしょう。
介助が必要ではない方でも、災害後の数日間を過ごすために最低限必要なものは各自で準備が必要です。たとえ健康な方でも災害に関連した思わぬけがや病気が生じる可能性がありますから、そのような時にも必要なサポートを得られるように考えておくことが大切です。
みやっこケアノート(詳しくは「みやっこケアノートをご存知ですか?」を参照)では、こうした災害時に活用可能な「災害準備シート」というページを作ることができます。ここでは「災害準備シート」について、かんたんにご紹介しましょう。
災害時の希望を伝える「災害準備シート」
災害準備シートは、災害時にどこで過ごすのか、そのために誰が・何が必要か、災害時における希望について、大切な人と話し合いながら書き溜めておけるシートです。
《災害準備シートの構成》
- 記載日
- 避難場所と避難方法
- 避難時の協力者
- これだけは欠かせない「薬・衛生用品・医療機器処置など」
- 備えている防災グッズ
※気持ちが変わった時には新しいシートを追加して記入します。
※「災害準備シート」は西宮市のホームページの他、西宮市瓦木在宅療養相談支援センターのページからもダウンロード可能です。
自然災害への備えに、『みやっこケアノート』も加えましょう
災害準備シートへの記入は、ご自身の被災時をイメージするきっかけになります。西宮市の発行する「防災マップ」を参考にしながら、家や周囲の危険個所を確認したり、ご自身に適した避難のあり方と実際の方法を確認してみましょう。災害時に迷わず動けるように、そして数日間過ごせるように備えるなど具体的な準備に取り組んでみましょう。
みやっこケアノートに日頃の生活や災害時に関するご自身の意思、心身の状態を書き溜めておくことで、災害時に周囲の人や医療介護の専門職にご自身の希望がスムーズに伝わり、適切なサポートや治療が得やすくなります。今後の災害への備えに、ぜひ「災害準備シート」を活用してみましょう。
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