脈拍とは〜バイタルサイン〜
脈拍は、一定の時間に心臓が拍動する回数のことを表しており、通常は1分間の拍動を数えます。一般的に手首の親指側、動脈が触れる場所で測定するので「脈拍」と言われます。 自動血圧計で血圧を測定すると、血圧の数値の高い値と低い値、そして「脈拍」の数値が出てきます。今回は、バイタルサインの4つの指標の1つでもある「脈拍」についてみていきましょう。
脈拍を知ることで何がわかる?
脈拍は、身体のすみずみまで血液が行き渡っているかどうかを知る指標になります。脈拍の数やリズムに異常があると、心臓や血液循環に関連した病気が疑われます。また、リハビリやスポーツを行う時の運動強度の指標にも用いられます。
脈拍の正常値は1分間に60〜100回。個人差が大きく、年齢や体温、動いたあとなどの活動内容によっても、容易に数値が上下します。医療従事者は、脈の触れる部位の拍動の大きさやリズムも感じながら脈拍を測定しています。
不整脈とは
動悸(どうき)や胸痛を感じたときに脈を触れてみると、不規則なリズムの脈拍や、脈が飛んでいるような触れ方をするときがあります。自覚症状がない場合もありますが、気になる方は医療機関で一度相談してみてください。
さまざまな種類が存在する不整脈。なかには突然死の原因となる場合もありますが、持病として不整脈がない人でも、体調不良時に不整脈を起こしていることはよくあります。生まれつきの不整脈や、息を吸うと脈拍が増える方もおられ、様子を見てよい場合もあります。
(2020.02発行│広報誌「甲友会ナウ」vol.49より)