体温とは?〜バイタルサイン〜
「調子が悪いかな?」
そう思ったときには、まず体温を測る、という方も多いと思います。ヒトは、 環境が変わって気温が変化しても、体温も同じように変化することはなく、ある程度は維持することができます。その体温が変化していくと、体の中で何らかの異常が起きている場合があります。ふだん何気なく測定する「体温」についてみていきましょう。
体温を測ることで何がわかる?
熱が高いときは、体のどこかに感染症がある場合が多く、その他には身体内の出血や、がんのような疾患によって上昇することもあります。熱が低いときの原因としては、寒い場所に長時間いる場合やお酒の飲みすぎ、 栄養低下などが考えられます。
平熱ってどれくらい?
一般的には、36℃〜37℃とされていますが、個人差があり、体温を測定する時間や食事・運動などの活動、性別、年齢によっても変動します。36〜37℃が、身体の中の細胞を効率的に働かせる温度と言われています。
ポイント
西宮協立訪問看護センターから訪問看護に伺うと、よく「こもり熱」 の状態の方がおられます。「うつ熱」とも言われているもので、気温が高いときや、布団、着衣が体の熱を逃がしにくくしている場合に、体温が上昇してきます。「こもり熱」がひどくなってくると、真冬でも熱中症の状態となってしまいます。体位を変えたり、衣服や掛布団を調整することで「こもり熱」 を予防することができます。
( 2020.2発行│広報誌「甲友会ナウ」vol.48より)