地震を想定した病院での災害訓練
いつ発生するかわからない大規模地震。災害発生時の混乱した状況のなかでも、可能な限り医療を提供していけるよう、西宮協立脳神経外科病院では定期的に災害訓練を実施しています。
震度7を想定した災害訓練
2019年7月25日には今年2回目となる「震度7の地震発生を想定した災害訓練」を実施しました。
各部署ごとに確認した被害状況を災害対策本部へ報告
身の安全の確保、被害状況の確認・報告、被災患者さんの誘導、トリアージエリアの設置等の対応を訓練しました。いざという時に冷静かつスムーズな対応ができるよう、一つひとつの行動を確認しています。
トリアージエリアの設置
「トリアージ」とは、患者さんの重症度に基づいて治療の優先度を決定し、選別を行うことです。限られた医療資源を活用しながら的確な治療ができるよう、具体的には以下の4つに分けられます。
●赤:red tag - カテゴリーⅠ(最優先治療群)
生命に関わる重篤な状態で、直ちに処置を行えば救命が可能。
●黄:yellow tag - カテゴリーⅡ(待機的治療群)
多少治療の時間が遅れても生命には危険がないが処置が必要であり、場合によっては赤に変化する可能性がある。基本的にバイタルサインが安定している状態。
●緑:green tag - カテゴリーⅢ(保留群)
軽易な傷病で、今すぐの処置や搬送の必要ない。治療不要も含む。
●黒:black tag - カテゴリー0(無呼吸群)
既に死亡している、または生命徴候がなく直ちに処置を行っても救命不可なもの。
写真のようなトリアージ・タッグに個々の情報を書き込み、患者さんご自身に付けていただきます。被災地となった病院内では簡易的なカルテとして活用されることもあります。
被災を想定した病院ではビニールシートで覆ったエリアをトリアージエリアとし、
患者さん役のスタッフを治療の優先度によって定められたエリアへ誘導。
個々に合わせた安全・最適かつ迅速な対応を訓練します。
訓練時にご来院された皆さまへ
訓練時にご来院いただいておりました皆さまにはご迷惑をお掛けしました。
ご協力ありがとうございました。