西宮協立リハビリテーション病院
教育委員からのあいさつ
豊かな人間性を育くむ。
キャリアに応じた教育体制で支援します。
回復期リハビリテーション病棟では、多面的に患者さん・ご家族を支援していくために、専門知識を持ち人間性の豊かな看護師が必要とされています。
新人教育としてシミュレーターを用いた技術演習を行い、不安なく基礎看護技術を習得できるよう支援しています。オンデマンドを利用した学習も導入され、自分のペースで学習を進めていくことができます。
認定看護師や他職種の勉強会も企画されており、知識や専門性を深めることもできます。当院はプリセプター制を導入しており、着実に成長していくことをサポートしています。
新卒教育
西宮協立リハビリテーション病院では、多職種によるチームアプローチを重視し、寝たきり防止と自宅復帰を目指しています。チーム医療の中で、患者さんに一番近い存在である看護師の育成を楽しくのびのびと行っています。
教育内容・教育プログラム
オリエンテーション(座学・実技演習)
業務を通じて報告・連絡・相談ができる
FIM(ADL評価)について
トランスファーについて
3ヶ月後フォローアップ研修
急変時の対応研修
夜勤体験・研修
24時間の看護業務を学ぶ
6ヶ月後フォローアップ研修
急性期看護研修
24時間のケアを通して受け持ち患者に必要な援助を自ら考え実施できる
夜勤独り立ち
12ヶ月後フォローアップ研修
受け持ち患者の全体像を捉えた看護展開
1年間の振り返り、自らの課題を明らかにし、理想の看護師像が持てる
4月集合実習演習の様子
プリセプター制度
夜勤研修
<看護師1年目>ある日の日勤を紹介します。
- 出勤
- 8:45
-
- 夜勤者より申し送り
- 日勤リーダー・メンバーでの1日のスケジュール確認
- 9:00
- 清潔援助
- 9:30
- バイタルサイン測定・処置・カルテ入力・排泄援助
- 11:00
- 昼食に向けての準備・注入食の準備
- 11:20
- リーダーへの申し送り
- 11:45
-
- 配膳・食事介助・口腔ケア・排泄援助
- 交代で休憩
- 13:30
- カンファレンス
- 14:00
- バイタルサイン測定・処置・カルテ入力・排泄援助
- 16:00
- リーダーへ申し送り
- 16:30
- 更衣介助
- 17:00
- 注入食の準備・夕食に向けて準備
- 17:15
- 終業・退勤
研修制度
1年目から一人ひとりに合った教育を実践しています。院内の教育では、シミュレーターを用いた技術演習やラダーに沿った研修を教育委員会が企画し定期的に開催しています。
また法人内での急性期看護実習や在宅研修、院外研修では看護協会や回復期リハビリテーション学会主催の研修等の参加を推進・支援しています。
2年目以降の教育
看護部では、専門職業人として主体的に創造性のある質の高い看護・介護が実践できる人材を育成することを目的とした研修・教育プログラムを用意しています。
クリニカルラダー
クリニカルラダーに沿った教育を行っています。一人ひとりのペースに合わせた教育を実践しています。
- 部署においてリーダーとして役割が果たせる
- 教育的役割を担うことができる
- 他部署・医療チーム他職種と連携を図り、調整的な役割ができる
- 日々のリーダー業務が自立してできる
- 担当看護師として潜在・予想される問題の解決ができる
- 後輩の看護実践における役割モデルとなり、指導ができる
- 担当看護師として個別的な看護展開ができる
- リーダーの役割を理解し、指導を受けながら、日々のリーダー業務ができる
- 担当医療チームの一員として他職種と意見交換ができる
- 指導を受けながらプリセプターとしての役割が果たせる
- 社会人・組織人としての自覚を持ち責任ある行動がとれる
- チームメンバーの役割がわかる
- 指導を受けながらリハビリ看護に必要な知識を習得し、看護基礎技術を安全に提供できる
既卒入職者の教育
既卒入職の多くの方が「リハビリ看護の経験がないので不安です」と、話されされます。そのような方や回復期が初めての方のために、主任会・退院支援プロジェクトによる教育体制を整えています。
入職時のオリエンテーション
入職時のオリエンテーションは、「オリエンテーションガイドブック」に沿って、統一した内容で実施します。
また、プリセプターを配置し、既卒入職者の教育計画に沿いながら業務に慣れていただきます。
リハビリ看護展開シート
当院作成の「リハビリ看護展開シート」を用いて、初めての受け持ち患者さんにも戸惑いなく看護実践できるように支援していきます。
すべての患者さんに、入院から退院まで、看護チームや多職種チームでのカンファレンスをしながら、患者さんの目標に向けて進めていきます。
既卒入職者教育内容・教育プログラム
(経験により進め方は異なります)
オリエンテーション
早出・遅出業務開始
夜勤研修
夜勤開始
FIMについて理解ができる
リハビリ看護の基礎がわかる
多職種との関連がわかる
プライマリー患者の受け持ち開始
多職種と連携が図れる
退院前訪問に同行し在宅看護介護に必要な支援が理解できる
6ヶ月後全職種合同研修
リハビリ看護のやりがいが見いだせる
リーダー業務の流れが分かる
12ヶ月全職種合同研修
研修制度
看護部では、専門職業人として主体的に創造性のある質の高い看護・介護が実践できる人材を育成することを目的とした研修・教育プログラムを用意しています。
院内の教育では、ラダーに沿った研修を教育委員会が企画し定期的に開催しています。また法人内での在宅研修(訪問看護・有料老人ホーム)、院外研修では看護協会や回復期リハビリテーション学会主催の研修等の参加を推進・支援しています。
回復期リハビリテーション看護師
私は第11期生として研修に参加し、回復期リハナースの資格を取得しました。患者さんによってリハビリの内容や看護問題はさまざまで、脳卒中や骨折の他、認知症や慢性疾患を抱えている方が多くいます。看護師の役割は、生活の場でのリハビリを継続し、慢性疾患の管理ができるように支援することです。
また、介護者であるご家族の高齢化も増してきており、住み慣れた地域で生活をするための多職種連携や早期に退院支援を進めていくことの大切さを感じています。
リハビリナースとしての視点や知識を活かし他職種と密に連携をとりながら、日々の看護を実践しています。
多職種研修
回復期リハビリテーション病院において、多職種が一つのチームとなって患者さんやご家族を支援すべく、各スタッフの専門性が発揮できるような体制作りを重要視しています。専門性を発揮する上では、各専門所属の分野の共通理解が必要です。
同年度に入職した、経験年数もさまざまな多職種で定期的に研修を行います。コミュニケーションを取りながら、互いの考えを共有し多方面から患者さんを支えるという協働意識を養います。