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整形外科

診療内容

整形外科は四肢,脊椎を中心とする運動器を専門とします。現在非常勤医師を含め11人の整形外科医により治療を行っておりますが、そのうち日本整形外科学会専門医10人が所属し、各々が手の外科(上肢の外科),肩の外科,脊椎外科,膝・股関節外科,足の外科を専門に手術加療を行っております。また、交通事故,労働災害に伴う一般外傷,骨折治療は得意とするところであり、高齢者の大腿骨頚部骨折などは合併症などを考慮しながら可及的早期に手術を行うよう努めております。

(1)手の外科(上肢の外科)

  • 手の痛みやしびれには手根管症候群や肘部管症候群といった、神経が圧迫される末梢神経障害や腱鞘炎(ばね指)などの腱の問題があります。これらは手術加療を中心に治療を行っており、手根管症候群、ばね指に対しては内視鏡下手術(日帰りもしくは一泊入院)で行っております。指関節疾患(ヘバーデン結節、母指CM関節症)に対して骨切除、関節固定術、関節形成術を、手関節疾患(TFCC損傷、橈骨遠位端骨折変形治癒)に対して鏡視下TFCC縫合術、変形矯正手術を施行しております。肘関節の障害(上腕骨外上顆炎、テニス肘),変形性関節症,スポーツ障害(離断性骨軟骨炎、野球肘)に対しても関節鏡視下手術も行っております。その他外傷後、指が曲がりにくいなどの症状、関節リウマチに対しても手術を行っております。手の領域では手術以外に、リハビリも重要になってきます。当院は手外科専門の作業療法士(ハンドセラピスト)が5人勤務しており、装具治療、術後のリハビリを積極的に行っております。手、肘、肩の上肢の手術件数は昨年は外傷290件、慢性疾患230件をあわせると500件以上でありました。

(2)肩の外科

  • 肩関節に痛みがある人は比較的多いと考えられます。しかし、その病態は様々であり、様々な症状(動かすと痛い、じっとしてでも痛い、夜に痛くて寝られない、硬くなって動かない、肩が外れそうな感じがする)が出現します。当院では肩関節の症状が続いている場合にはMRIやCTなどの詳しい検査を行い、その病態に応じて治療法を決定します。肩関節痛の原因としていわゆる五十肩(肩関節拘縮)、腱板断裂(肩の周囲の腱が切れている)があります。両者の症状は似ていますが、腱板断裂の場合には放置しておくと断裂範囲の拡大や筋肉の萎縮が生じる可能性があります。両者ともまずリハビリなどの保存治療を行いますが、保存治療を行っても症状が残存する場合には手術が必要となります。肩関節拘縮の場合には可動域を広げるように内視鏡下に関節包を切離する手術を行います。腱板断裂の場合にも内視鏡下に断裂している腱板を縫合して修復します。また肩関節は人体の中で最も脱臼しやすい関節であります。若い時に脱臼した場合には癖になることがあります(反復性肩関節脱臼)。この場合にも内視鏡下に緩んでいる関節包(関節唇)を縫縮する手術を行っています。その他、難治性の石灰沈着性腱板炎に対しても手術を行うことがあります。これらの肩関節疾患で手術をした後はリハビリが重要となります。当院には理学療法士が多く勤務しており、入院中のみならず、退院後も当院にてリハビリを行います。

(3)脊椎外科

  • 脊椎外科は背骨(脊椎)の病気を扱います。脊椎には身体を支える支柱としての機能と、その中を通る神経を保護する役割があります。しかし、年齢と共に脊椎は変形してしまうことが多く、変形した骨や椎間板、靱帯などによって中を通る神経が圧迫されると手足のしびれや痛みを生じます。また、骨折や腫瘍などが原因となり症状を生じることもあります。
    脊椎疾患には変形性脊椎症、頸椎症性脊髄症、頸椎症性神経根症、椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、腰椎分離症、脊椎椎体骨折、転移性脊椎腫瘍、脊髄腫瘍などたくさんの病態があり、それぞれ対処法・治療法が異なります。したがってまず正確に原因診断を行うことが重要です。当院では診察を行うとともに、レントゲンやCT、MRIなどの画像検査により原因を特定し、治療法を検討します。そして、患者様が現在どのような状態で今後どのように治療するべきかを的確に診断し、十分にご理解いただけるよう丁寧な説明を心がけています。治療法としては薬物治療、ブロック注射、装具療法といった保存的治療をまず行いますが、それらの治療では効果が見込めず、ひどい痛みやしびれや歩行障害が続くような場合は、患者様とよくご相談したうえで手術をおこなっております。
    また、当院では適応のある場合に内視鏡を用いた侵襲が少ない手術をおこなっています。手術による創が小さいことに加え、出血が少ないこと、手術後の痛みが少なく、早期から離床が開始できることなどが特徴です。

(4)股、膝関節を含めた関節外科

  • 膝スポーツ外傷で最も多い前十字靭帯損傷に対しては靭帯再建術を行っています。
    また、後十字靭帯損傷に対しても不安定性が強い場合は靭帯再建術を行っています。
    変形性膝関節症に対しては年齢、変形の度合いを考慮して治療を行っています。
    変形が高度の場合には人工関節手術を行っていますが、変形が中等度の場合には高位脛骨骨切り術を行っています。人工関節手術の場合は、手術前に自己血貯血(自分の血を採取して保存しておく)を行い、可能な限り輸血なしで手術を行っています。
    他、膝離断性骨軟骨炎に対する骨穿孔術や骨軟骨柱移植なども行っています。

(5)リウマチ

  • 関節リウマチの薬物治療は近年、大きく変化してきました。薬剤に炎症のコントロール、疼痛の緩和のみならず、骨、関節破壊の抑制修復を視野に入れた治療が本格化してきています。
    当院では、3名の日本リウマチ学会専門医が治療を担当しています。進行の程度、炎症の程度に応じて内服、点滴、皮下注射による薬物治療を行っています。患者様のライフスタイルにあわせて、外来での点滴投与、自己注射の指導も行っています。
    薬の治療の発展により手術療法は減少しておりますが、このような流れの中にあっても骨、関節の変形や疼痛は依然として存在し、リウマチ患者にとって苦痛となっています。関節炎、関節機能の評価と手術のタイミングを見逃さないことが総合的な関節リウマチの診療では重要であると考えています。手術療法はこのような悩みに対し局所的に劇的な改善をもたらす手段です。当院では手術の適切なタイミングを見計らい、必要に応じて、人工関節、滑膜切除術、関節形成術、関節固定術などを行っています。
    当院では、新薬を含めた薬物治療と手術療法を両立させた治療で関節リウマチ患者様の生活の質(QOL)の向上を得ること目標に日々診療にのぞんでいます。

(6)骨粗鬆症

  • 骨粗鬆症に関連した、大腿骨近位部骨折、上腕骨近位端骨折、脊椎圧迫骨折、橈骨遠位端骨折などの骨脆弱性骨折が骨折連鎖を引き起こすことはよく知られており、骨折後の二次予防に対する治療が大切になってきます。
    そこで最近では、骨粗鬆症治療におけるリエゾン(liaison)サービスが注目されています。リエゾンとは「連絡係」と訳され、診療におけるコーディネーターの役割を意味します。その目的は、最初の骨折への対応および骨折リスク評価と、新たな骨折の防止、また最初の脆弱性骨折の予防であり、サービスの提供対象は大腿骨近位部骨折例、その他の脆弱性骨折例、骨折リスクの高い例や転倒リスクの高い例、高齢者一般です。すでに英国、豪州、カナダではこのようなサービスが実施され、多職種連携による骨折抑制を推進するコーディネーターの活動によって、骨折発生率が低下し、トータルでは医療費も少なくて済むことが報告されています。 当院では、骨粗鬆症リエゾンサービスとして、「骨リボン運動」を、骨粗鬆症学会認定の骨粗鬆症マネージャーを中心に行っています。
    導入後の骨粗鬆症に対する治療継続率は増加し、再骨折率は減少しています。このように、骨折治療後も、骨リボン運動への参加を呼びかけることにより、当院では二次骨折の予防にも取り組んでいます。

医師のご紹介

  • 副院長・部長
    瀧川 直秀

    (日本骨折治療学会 評議員)
    (日本整形外科学会専門医)
    (日本整形外科学会 認定スポーツ医)
    (日本整形外科学会 認定リウマチ医)
    (日本救急医学会専門医)
    (日本リウマチ学会 リウマチ専門医)
    (日本手外科学会 専門医)

  • 副部長 安井 憲司

    (日本整形外科学会専門医)

  • 医長 江城 久子

    (日本整形外科学会専門医)
    (日本整形外科学会 認定リウマチ医)
    (日本リウマチ学会専門医)

  • 足立 周

    (日本整形外科学会専門医)

  • 中村 玄

名誉院長

  • 木下 光雄

    大阪医科大学 名誉教授
    国際足の外科学会前理事長
    日本足の外科学会理事長 
    (日本整形外科学会専門医)
    (日本整形外科学会認定スポーツ医)
    (日医健康スポーツ医)
    (日本整形外科学会認定リウマチ医)

足の外科

足や足首(足関節)の痛みや変形の治療をします。スポーツなどによる足首の捻挫がいつまでも治らず痛みがとれない、外反母趾や扁平足など足が変形して痛むなど、足のトラブルに対して装具や運動療法、あるいは手術による治療をします。また、お子様の足の形や歩き方が気になるといったことなど、気になる足の問題のご相談も受け付けています。
足の症状には、変形による痛み(足首の変形、外反母趾、扁平足など)、足の神経障害によるしびれや痛み、リウマチによる足変形や痛み、スポーツや使いすぎによるアキレス腱・踵・足底の痛み、足関節・足の骨折や捻挫(靭帯損傷)あるいは外傷後の痛みや不安定感、などがあります。

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